ぷよm@sの小鳥さんをアイドルデビューさせるには平均ダブルスコア負けの実力で良いという机上論

前置き

  • このページには、ぷよm@sのpart34までのネタバレが含まれています。

「10回連続幸運がつづけばピヨちゃんを倒すことも可能」の現実

まず、ぷよm@sのpart5の、この理論について考えてみます。

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この前日、小鳥さんは双子それぞれと「10勝先取を3セット」して、「1敗ずつしてしまった」そうです。

そこで、この時点の実力では、亜美は小鳥さんに31本に一度だけ勝てると仮定します。

つまり、1本あたりの勝率は3.23%ほど。

果たして、97%の目が10回出るよりも先に、3%の目が10回出ることに期待できるのでしょうか。


ということで、簡単なシミュレーター(詳細)を作ったのですが……。

※こんな感じ(今回の話と無関係な部分はぼかしています)
3000000個の平行世界で、亜美が小鳥さんに挑戦しました。全平行世界総本数:1132376262675本/36596262675勝1095780000000敗/勝率3.231811%。全平行世界試合数:109578000000試合/0勝109578000000敗/勝率0.000000%

これは、300万人の亜美が100年ほど毎日小鳥さんに挑戦して、10先1000億回で全敗したという結果です。

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Pのツッコミのとおり、1本の勝率が3%では、人間の寿命で小鳥さんを倒すのは無理でしょう。

「10勝1敗」に収束する実力で小鳥さんに勝てる可能性

と、あまりに亜美の勝率が低すぎて、せっかく作ったシミュレーターが無意味でした(※さっきのは普通に計算した方が良さそう)。

そこで今度は、亜美は10先に1勝くらいはできる(11本に1本は取れる)と仮定してみます。

おおざっぱに、亜美が15年ほど毎日挑戦し続ければ、1%くらいは小鳥さんを倒せます。

先ほどよりも遥かに現実的ですが、それでも、小鳥さんが30代のうちにアイドルデビューさせるのは難しいでしょう。


ちなみに、同じ条件で、もしも10本先取ではなく、5本先取だったならば……。

10先だと80年かかる「5%」のラインに、5先なら数か月で到達。

平均すると5年。長くても15年くらい頑張れば、だいたい小鳥さんに勝てると期待して良いでしょう。

そんな感じで、やはり5先と10先の違いは大きいです。

「10勝5敗は、実力にかなりの開きがある」が

続いて、同じpart5の、これについて。

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もちろん、「AさんとBさんが一度だけ10先をしたところ、10勝5敗だった」という情報だけだったら、サンプル数が少なすぎて何も言えません。

本稿では、ここでPが言っているのは、長くやった勝敗が5:10に収束する(勝率33%)と仮定した場合の話だと考えます。


さて、勝敗が5:10になるふたりが対戦を続けたら、だいたいどのような結果になるか、簡単にシミュレートしてみると……。

「平均してダブルスコア」の実力差があると、10本先取では15回に1回くらいしか勝てません(勝率6.47%)。

これは「実力にかなりの開きがある」と言って間違いないでしょう。


しかし、その「実力にかなりの開きがある」相手が、週3回ペースで半年間、小鳥さんに挑戦を続けると……。

小鳥さんが2か月以内に負ける確率は約8割

このくらいの実力差に迫られた時点で、小鳥さんの敗北は時間の問題と言えます。


ゆえに、早い段階から小鳥さんが挑戦される回数そのものを減らす戦法を展開しているのは、非常に知性的な判断です。

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千早の目標ライン

ともあれ、「10勝5敗」(1本ごとの勝率が33%)くらいに迫れば、小鳥さんのアイドルデビューは見えます。

この辺、週に3回の挑戦として、もう少し整理してみると……。

1本の勝率 10先の勝率 1週間後 4週間後 8週間後 12週間後
5% 0% 0% 0% 0% 0.00004%
10% 0% 0% 0% 0% 0.01%
15% 0% 0% 0% 0% 0.5%
20% 0% 0% 1% 3% 5%
25% 1% 2% 10% 19% 27%
30% 3% 9% 32% 54% 69%
35% 9% 24% 66% 88% 96%
40% 19% 46% 91% 99% 99.94%
45% 33% 69% 99% 99% 99.9999%
50% 50% 87% 99% 99% 100%
  • 1本ごとの勝率が15%以下だと、小鳥さんのアイドルデビューは非現実的。
  • 20%くらいならワンチャンあるが、かなり厳しい。
  • 25%なら3割、30%なら7割の確率で、数か月以内の攻略が見込める。
  • 35%で、3か月以内に倒せる確率が95%に到達。おおむね問題なし。
  • 40%以上(10勝7敗に収束するレベル)で盤石。

さて、千早の立場としては……。

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数か月で8~9割の数字が欲しいとすると、30~35%あたりが目安ですが……。

1本の勝率 10先の勝率 1週間後 4週間後 8週間後 12週間後
30% 3% 9% 32% 54% 69%
31% 4% 11% 39% 62% 77%
32% 5% 14% 45% 70% 84%
33% 6% 17% 52% 77% 89%
34% 7% 20% 59% 83% 93%
35% 9% 24% 66% 88% 96%

やはり、週3ペースの挑戦なら、35%がいちおうのラインでしょうか。

それでも期限を2か月と見ると多少不安ですが、もしも挑戦ペースを週3回よりも多くできるならもう少しラクです。


そんなこんなで、回数を重ねて一度勝てば良いというルールなら、小鳥さんと互角に近い実力は必要ありません

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10勝5敗(33.3%)から10勝6敗(37.5%)に収束するレベルの実力で、だいたいイケるはずです。

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小鳥さんの安全ライン

もしも千早の勝率が1本ごとに25%だとしても、小鳥さんが3か月以内に負ける可能性は2~3割に達します。

千早の立場では物足りない数字ですが、小鳥さんの立場で安心できる数字でもありません。


もしも小鳥さんが、負ける確率を1%以下にしたいと思ったら……。

1本の勝率 10先の勝率 1週間後 4週間後 8週間後 12週間後
15% 0.01% 0.04% 0.2% 0.3% 0.5%
16% 0.02% 0.07% 0.3% 0.6% 0.9%
17% 0.04% 0.1% 0.5% 1% 1.5%
18% 0.07% 0.2% 0.8% 1.6% 2.4%
19% 0.11% 0.3% 1.3% 2.5% 3.7%
20% 0.16% 0.5% 1.9% 3.7% 5.5%

1本ごとの負ける勝率は16%程度に抑えなければなりません(挑戦が週3ペースで3か月くらいの期間を想定)。


さて、小鳥さんはpart34でパワーアップ。

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もしも、小鳥さんと真の対戦が「10勝1敗」に収束するとしたら、真の1本ごとの勝率は9%。

この実力差なら、週3ペースで1年間挑戦を続けても、真が小鳥さんを倒せる確率は0.03%を下回ります


しかし、もしもこれが10勝2敗になると……。

このへんが、負ける確率が数か月で1%くらいになるライン。

挑戦が週3回として、1年後には5%のアイドルデビューが見込まれます。

実力差としては、10先を1万回やって3~4回しか負けないレベルなのですが、それでも挑戦を100回・200回……と重ねられると、絶対安心とは言えなくなってくるという感じです。


それから、10勝3敗だと……。

数か月でコロっと負けてもおかしくはない数字で、150回も挑戦されるとアイドルデビュー率が5割を超えてしまいます。


そして、10勝4敗では……。

3か月後には負けている可能性のほうが高く、半年以内に負ける確率は84%。

逃げ切れる可能性も高いとはいえ、小鳥さんとしては、これほど危険な状態は避けたいでしょう。


つまり、小鳥さんの視点では、10勝3敗・10勝4敗に収束する実力差まで迫られると、もう危ないという感覚になります。

10勝2敗ですら、完全な「安全圏」とは言い切れないかもしれません。

真に「10勝1敗」以上で安定できるくらいでなければ小鳥さんはこの先生きのこれないわけで、そういう意味では、part34のアレはけっこう妥当なパワーアップだと言えるのかもしれません。

補足

  • 以上は、1本1本の勝敗を独立したものとして見るモデル上の話であって、いわゆる「流れ」とか「好不調」とか「この花京院典明に精神的動揺による操作ミス(以下略)」とか「物語的なお約束」とかは考慮しておりません。
  • (普通に妄想するなら、ぷよm@s本編で小鳥さんが負けるときには、相手も相応の実力を持っていることでしょう。また、そのときには、『輪舞 -revolution』が流れる可能性が高いと思われます)
  • (『輪舞 -revolution』はいずれ重要な対戦の劇伴になる可能性が高いですが、単純に考えるなら「revolution」にふさわしいのは小鳥さんが敗れる試合と思われます。ただ、今後の物語の展開によっては、歌詞とのマッチが優先されて、たとえば美希vs春香の劇伴になることもあるかなと思います)