というわけで、このケースの自分の実戦データの話をいたします。
「AA」の次に「BC」が来たとき、私はノータイムで「BC」を置きます。
一方、AZARDさんは、ネクストで判断して、「BC」の置き方を変えます。

つまり、私たちの対戦では、AABCはこうなります
7月~8月中旬、私とAZARDさんの対戦成績は560勝560敗だったのですが……。

上下の向きが分かれたケースでは、私の17勝12敗。
少なくとも、私がAZARDさんと対戦する場合では、上下が分かれた場合でも、勝率が悪くなっているような数字は出ておりません。
試合内容を見る限り、これは「たまたま」ではなく、このケースでの効率の差が、私に不利に働かなかったケースが多いように思えました。
- 上の表では、初手まわりでどちらかがミスって3手目で「上下同じ」や「上下逆」にならなかったケースは除外しています。
- 除外したケースは、私の操作ミスが3回、AZARDさんの操作ミスが10回(たぶん、ネクストを判断するほうが操作が難しくなる影響が出たものと思います)。ちなみに、6月13日の試合の5本目も、AZARDさんの置きミスが響いた感じでした。
それから、前述した通り、このケースでネクスト判断に意味があるのは、「AA」「BC」と来て、3手目に「B」か「C」の片方が含まれる場合だけとなります。
3手目が「AA」「DD」「AD」「BC」(初手AABCの37.5%)だと、2手目でネクスト判断をしても、効率面での有利はありません。

3手目が「BC」の場合は、3手目で上下を合わせればOK
このケースでは、2手目をノータイムで置くようにしている側が有利だと想像されます。
(いちおう、私とAZARDさんの対戦では、そのケースに限れば私の25勝12敗となっていました)
もちろん、これは「私とAZARDさんの対戦」の場合であって、これだけで「AABCの2手目のネクスト判断が不利」という一般化はできません。
- AZARDさんのネクスト判断などの速度がもっと速くなれば、だいぶバランスが変わると思います。
- ていうか、最近AZARDさんが速度が上がっていて、以前ならほぼ勝っていたケースで速度負けすることが増えていてぐぬぬ。
ともあれ、いまのところ、「AA BC」でネクスト判断をしないことが、私にとって大きなマイナスになっている(改善の優先順位が高い)と考える根拠は乏しいです。
この打ち方をしている先達も多いですし、これに関しては、当面は現在の打ち方を続けるつもりです。